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IDマガジン第17号 (2008/6/28発行)


[017-04] 第2回医療教授システム国際シンポジウム(Honolulu2008)に参加して (2)

6月18~20日までハワイ大学で開催された第二回医療教授システム国際シンポジウムに参加してきました。

このシンポジウムを主催した日本医療教授システム学会は、主として心肺蘇生のシミュレーション教育・訓練に教授システム学を導入し、より質の高いプログラム開発をめざして昨年設立されたそうです。 「そうです」と書いたのは、私の専門分野は最近なにかと話題のメタボリックシンドロームを中心とした慢性疾患の予防やディジーズマネージメントであり、心肺蘇生はあまり縁のない世界だったからです。 そんな私がこのシンポジウムに参加した理由は2つあります。 1つめは、鈴木先生、喜多先生がこの学会の理事であり、また今回のシンポジウムのメインスピーカーとしてIDについてレクチャーされるため。
2つめは、IDをシミュレーション教育はじめ、医学教育に取り込んだらどうなるか?を実際に経験してみたかったため。

ワークショップの初日に、鈴木先生のレクチャーがありましたが、参加者(その多くは医療関係者であり、IDについては初遭遇)の方たちが熱心にメモをとっている姿が印象的でした。
そして2日目には、初日に紹介されたID理論を使ってシミュレーションのシナリオを実際につくりあげるグループワークを行いました。私を除く全員が救急・麻酔の専門家でしたが、なかなかこれは!と思えるシナリオを作ることができず唸っていました。そこに、鈴木先生から「○○はどうなの?」の一言。それに呼応するように専門家がシナリオを作成していく。議論が煮詰まったところでも、また鈴木先生の「△△があったら・・・」と一言。それでまた議論が進んでいく。まさに天の声!?シナリオ作りにさける時間は本当に限られたものでしたが、みるみるうちに、魅力的なシナリオに変身していきました。 他の参加者の方はむろん、何より私自身がIDの可能性を垣間見ることができた一瞬でした。

最後に嬉しい誤算をひとつ。 今回学会に参加された若手医療人のうち数名が、IDや熊本大学に興味をもってくれたようで、私にもいくつか質問をいただきました。

私自身、慢性疾患の予防・ディジーズマネージメントだけでなく、大学の医学教育にも携わっており、より質の高い教育プログラムを開発することを目的に、今春から熊本大学に入学しました。 現在は試行錯誤のまっただ中という感じですが、今回のシンポジウムに参加して、医学・医療の分野にIDを広く浸透させたいと強く思いました。そのためにも、まず私自身がIDを活用した良質なプログラムを開発し、広くアピールすることが、IDを学ぶ私のミッションであると再認識させられた3日間でした。

最後に、鈴木先生、喜多先生 お疲れ様でした。また色々とサジェッションありがとうございました。

(都竹茂樹 高知大学医学部公衆衛生学教室准教授)


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