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IDマガジン第18号 (2008/8/14発行)


[018-05] 【報告】e-Learning World カンファレンス登壇体験記 ~熊大SCC舞台裏~

先日、7/30~8/1と東京ビッグサイトで行われたe-Learning Worldのカンファレンスにて、熊大・教授システム学専攻で取り組んでいるSCCについて発表させて戴きました。
http://www.elw.jp/conference/program.htm
SCCとは、「ストーリー型カリキュラム(Story Centered Curriculum)」の略です。従来は同時並行に進行する複数科目を直列に並べ替え、そこへ学生が没入できる「文脈」を導入することで、学びの「血肉化」を図ろうとする科目統合型のカリキュラムのことです。熊大ではこのSCC化プロジェクトが昨秋からスタートしたのですが、今回は、この春4月の新参者である私と柴田先生が、鈴木先生のお力を借りながら発表させて戴いたわけです。

Kemi先生による”本家”SCCについてのご講演を受け、私達のセッションでは熊大で目下進行中のSCCをご紹介し、第1部では具体的な内容や画面遷移を、第2部ではその設計・開発プロセスや今後の課題などについてお話しさせて頂きました。この中で最も強調したことは、やはり、IDの基本思想はSCC化においても重要であるという点でしょう。出口(=修了者像)を明確にし、それを実現する体系的なカリキュラムを設計することは、SCCにおけるストーリーの付与を検討する上でも、とても有効に機能するからです。

さてさて、気になるその効果については、偶然にも来場していた受講生諸氏から、「生の声」という形でお届けすることができました。なかなか本音を出しにくかったとは思いますが(笑)、それでも、「毎週新たなストーリーが提示されるので、仕事が忙しい時などはついて行くのが大変だ」、「グループ学習があるので、良くも悪くも仲間からのプレッシャーがある」といった率直な心境のほか、「学んだことが仕事に結びつき安い」、「課題を出すためにやるのではなく、自分の納得できるクォリティを目指したくなってしまう」といった、スタッフ側としては嬉しくなるような感想も戴きましたよ!

参加者の皆様は企業関係・大学関係の方々が大半でしたが、「海のものとも山のものともつかぬSCCとやらの行く末を、まずはもうしばらく見守ってみようか…」といった辺りが多くの方の正直なご心境なのかな?というのが発表してみての感触です。皆様からのこの熱い視線に対し、いかに結果を出して行けるのか?熊大SCCプロジェクトは、これからも走り続けます!

(熊本大学 特定事業研究員 小山田 誠)


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