トップIDマガジンバックナンバー > 第19号

idマガジンロゴ

IDマガジン第19号 (2009/5/29発行)


[019-03] 【報告】熊本大学eラーニング連続セミナー:eラーニングにおける学習持続(1)

 本セミナーも今回で16回目となりました。今回は米国南アラバマ大学からお二人の教授を迎えました。なんとこの御二人は鈴木先生のフロリダ州立大学の同級生。私たちも先生方と楽しい時間を過ごしました。セミナーの内容を簡単に紹介します。

■エレメントの学習、バーチャルリアリティ、そしてデジタルゲーム
Elemental Learning, Virtual Reality, and Digital Game

Jack Dempsey教授は、学科長やオンライン学習研究所長などを歴任された方である。最近はゲームに関する研究を中心に行っているということでゲーム的要素を含むデジタル教材を事例に基礎学習デザインについてお話し頂いた。

学習設計を忠実に行うことには学習の分析と評価が重要であるが、その作業はとても複雑であり、十分に時間をかけることができないのが現場の声である。分析や評価にはさまざまなな手法が存在するが、実践的には学習活動と有意義な評価(真正・パーフォーマンス・ポートフォリオ評価など)を結び付けながらどのような学習が良いのかを考え分析するのがよいとし、その整理に役立つフレームワ
ークについて説明された。

有意義な学習の設計や評価には、従来の学習設計に用いられてきたルール学習や基礎知識などの習得成果について考えること(Synthetic)と実際の活動やバーチャルな環境を活用した学習者主体の活動を考えること(elemental)の両方が必要であると言う。Dempsey氏がSyntheticと呼ぶ従来型の分析・設計に関しては、これまでさまざま研究があるため、本公演の中では、elementalな分析と呼ぶ分析は
より具体的な活動から、その活動の構成要素となる成果を考えるためにか活用可能なDempsey教授が考えたElemental学習ピラミッドの説明があった。
<elemental ピラミッド>
1. Actual element (実際のエレメント)
2. Simulated element(バーチャルなエレメント)
3. Procedural Understanding (手続的理解)
4. Conceptual Understanding (概念的理解)
5. Related Knowledge (関連知識)

話を聞いていて、MerrillのID第一原理を思い出した。現実的に起こりそうな問題に挑戦させることで理解を深めるという点で類似していると思われる。

(熊本大学大学院 根本淳子)


IDマガジン購読

現在 675 名の方がIDマガジンを購読中です。 定期購読ご希望の方はメールアドレスを登録してください。


登録後、確認メールが届かない場合「迷惑メール」となっている可能性があります。「id_magazineあっとml.gsis.kumamoto-u.ac.jp」と「idportalあっとml.gsis.kumamoto-u.ac.jp」を迷惑メールから除外して再度登録ください。←「あっと」は「@」に置換え。

おすすめ情報

教授システム学専攻の公開科目でIDの基礎を学習できます。おすすめ科目は以下です。
・基盤的教育論
・eラーニング概論