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IDマガジン第22号 (2009/9/18発行)


[022-03] 【報告】教育システム情報学会第34回全国大会参加記

ここでは、教育システム情報学会全国大会参加にあたり教授システム学専攻チームを取りまとめて下さった久保田先生と本専攻の学生として発表された八木さんのお二人から教員と学生の二つの視点から参加報告をして頂きます。

●教授システム学専攻教員より●
皆様、はじめまして熊本大学教授システム学専攻助教の久保田と申します。2009年8月19日から2009年8月21日の3日間、名古屋大学で開催された教育システム情報学会全国大会について、自身の発表や教授システム学専攻の強化合宿の様子をお伝えします。

例年、熊本大学教授システム学専攻では、全国大会にむけて大会会場近辺の温泉宿での強化合宿が行われます。強化合宿という名の発表練習と飲み会です。お酒はほどほどに発表練習と議論が行われます。初日発表予定の人に合わせて、前日の18日から強化合宿が始まり、18日に2名、19日には約10名(少し飲み過ぎたかな・・)、20日には2名の方が練習を行いました。19日の練習は深夜2時まで続けられました。発表練習の傍らでは、発表原稿のレビューなど活発な議論が行われるのもこの合宿の特徴です。温泉宿ですので、発表練習で疲れた体は、その宿の温泉で癒すことができます。その発表練習と癒しの甲斐もあり、「製造工場における認知的徒弟制による業務引継ぎを支援するための評価システム(2)‐評価法の改善‐」というタイトルで発表された熊本大学教授システム学専攻修士課程2年の八木さんが研究奨励賞を受賞されました。研究奨励賞は、約320件の研究発表の中から8件選ばれ、見事、そのうちの1件を八木さんが受賞された
ことになります。八木さん、おめでとうございます。(八木さんは発表練習のみで、癒しはなかったですね :-P)

この全国大会は様々な形態でのセッションが準備され、各セッションでの企業関係者の発表や議論も盛んである点が特徴だと思います。19日の午前中にはワークショップと呼ばれるテーマ企画型のセッションが準備され、その形式はすべてオーガナイザ任せで、講演会、パネル討論会、セミナー、チュートリアル、研究発表会など何でもありのセッションとなっています。その中には「チュートリアル:編集担当委員が語る JSiSE 論文投稿入門 – 論文執筆のコツから査読のポイントまで -」という論文投稿の虎の巻を解説したセッションもありました。一方
で、企画セッションと呼ばれるセッションは、あらかじめいくつかのテーマが掲げられ、そのテーマ別に発表募集されます。このため、企画セッションでは、そのテーマに関した深い議論が盛んに行われます。もちろん、一般セッションもあり、様々なテーマでの議論が行われます。

今回、私も発表者として一般セッションに参加してきました。オープンソースのeポートフォリオシステム”mahara”を使った自己管理学習へ向けた研究指導の取り組みについて発表しました。この研究のポイントは、自己管理学習に必要なゴール設定を自分の考えで設定できない受講者に対して、どう対処するかを問題点として取り組んでいます。発表終了後には、同様の問題点をもつ方たちからの
貴重なコメントをいただいたり、コメントを求められ、自身の考えを整理する良い機会となりました。また、幸運なことに、以前よりポートフォリオについて議論させていただきたいと思っていた森本先生(東京学芸大学)が座長を務めらるセッションだったこともあり、セッション前には、いくつか貴重なご意見を伺うこともできました。

最後になりますが、総じて、大変意義深い大会となりました。このような全国大会では、同じ研究課題に取り組む者同士が、語り合い、問題点を整理し、次のステップを探す良い機会であるとあらためて感じました。また、先行研究調査などで拝見した論文を執筆された方と直接対話することで、研究テーマに関する理解が進むと再認識しました。ひとりで研究に悩むのも大事ですが、同じ研究テーマの人間の前で、その悩みを公表すると得られることも多いのではないでしょうか。

(熊本大学総合情報基盤センター 久保田 真一郎)


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