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IDマガジン第22号 (2009/9/18発行)


[022-05] 【報告】国際研究会:ICoME2009参加報告

8月27日~29日に韓国の国立ソウル大学で行われたICoME2009に参加してまいりました。(概要は「http://ict-education.heteml.jp/icome2009/」)今回の学会は、日本と韓国の教育メディア学会の合同研究会です。よって、参加者は日本と韓国からがほとんどでした。英語もろくに出来ないくせに、初めて国際会議というものに参加する筆者が、下から目線でレポートさせていただきます。

■一日目:8月27日
初日は、韓国教育メディア学会の会長、世界教育基金の会長による開会のご挨拶後、Information and Communications大学の元学長のUnma Huh先生によるご講演がありました。未来(およそ20年後?)の教育者像について、ユビキタスラーニングなどの観点でお話を展開されました。結論がなく終わった?と思いきや、「答えはICoME2009で皆さんが見つけてください」というようなまとめだった模様です。

ご講演の後はさっそくConcurrent Sessionが始まり、23件のセッションが行われました。

我らが教授システム学専攻からは、修了生による研究発表が2件ありました。修士論文の内容を発展させた内容で、修了してからも研究は続いていくのだと改めて思った次第です。

■二日目:8月28日
二日目は、終日Concurrent Session(39件)とRound Table(27件)でした。教授システム学専攻関係者としては、Concurrent Sessionにて6件の発表を行いました。筆者は主にConcurrent Sessionの会場にいましたが、Round Tableも少しだけのぞいてみました。Concurrent Sessionは、大学教員や博士後期課程の学生によるフォーマルな感じの発表でしたが、Round Tableは、日韓双方の学部生・大学院生(要するに若者達)による活発なディスカッションが行われていたのが印象的でした。英語が出来ず、自身の発表の質疑応答で玉砕した筆者は、若いうちからいい経験をつんでいるなぁと、うらやましく思いました。

一日目・二日目を通して、研究内容としてはe-Learningシステムの開発研究やe-Learningを用いた実践研究が多かったです。対象は初等・中等教育や高等育が多く、企業内教育はほとんどありませんでした。個人的にはもう少し企業内教育や成人教育を対象とした研究発表が増えるとうれしいなと思いました。また、TVやパソコンといったメディアを用いることの影響や教育効果、メディアリテラシー教育に関する研究が多い点は、教育「メディア」学会ならではなのかなという印象を持ちました。それから、韓国側の研究者(学生も含めて)は、日本側に比
べて先行研究をしっかり行い、理論的な背景に基づいて研究をされていると感じました。

■三日目:8月29日
三日目は、終日ソウル市内の観光ツアーでした。この日のツアーだけでなく、空港~会場間の送迎、ランチや休憩中の飲食サービス、そして毎夜のパーティ(豪華な食事とダンスや歌のパフォーマンス!)など、韓国側の「おもてなし」は相当なものだったことを申し添えておきます。

■おわりに
筆者の収穫を2つほど。1つ目は、当たり前すぎますが、韓国側の研究動向を知ることができた点です。でも英語力不足で、詳細が理解できなかったのは悔いが残るところです。

2つ目は、一緒に学会発表をした学友と友情が深まった(と思う)ことです。筆者は教授システム学専攻というeラーニング大学院で勉強すること3年目ですが、本当にめったに学友に会いません。今回、お互い励まし合って発表をし、対面しないと話せないことを(当然ここには書けないことを)たっぷり語りあい、ついでに異国ならではの楽しいことや小さなトラブルも乗り越え、いやー、なんと言うか、よかったです。本当に。皆様もぜひ海外で研究発表しましょう!

さて、来年のICoME2010は熊本大学で開催されます。
韓国側をどのようにもてなすべきか関係者は悩ましいところですが、このレポートをご覧の皆様は奮ってご発表くださいますよう、できれば何か一芸も持ち寄られますよう、お願い申し上げます。

(熊本大学大学院 教授システム学専攻博士後期課程 高橋暁子)


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