トップIDマガジンバックナンバー > 第44号

idマガジンロゴ

IDマガジン第44号 (2012/12/3発行)


[044-02]【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(40) ~アクティブな学習活動とは何か~

トルコから戻ったヒゲ講師の「激務ぶり」はとどまることがなく続いている。
これじゃぁいつになっても翻訳本が完成しないじゃない、と悲鳴を上げつつ、
一つひとつはとても楽しいのでそれに流されがちな今日この頃であります
(いつものことですが)。

トルコから戻ってから何をしていましたかって?
まぁざっと挙げれば、SEA教育フォーラムワークショップ(大津市)と
医学教育セミナー@岐阜大学を挟んで南太平洋大学(フィジー)へ2週間。
夜行の飛行機で戻った日から2日連続で公開講座(東京と大阪)、
東京での学会のお仕事や科研費の打ち合わせ、
オフィスアワーや企業内研修のコンサル、
eラーニングアワード2012@秋葉原での講演、
首都大学東京FDセミナーにNHKの高校講座の審議
とほとんど熊本にいない状態が続いています。

12月はまなばナイトもあるし、山口と広島と鳥取で講師をやったり福井に
出向いて研究の打ち合わせもあり、東京での仕事もいくつかあったりして、
瞬く間にもう今年も終わりですね。
皆様もお忙しくお過ごしでしょうから(自戒も込めて)、
どうぞご自愛くださいませ。

さて、そんな忙殺される毎日ですが、
「忙しい忙しい」とばかり言っているのではヒゲ講師のID活動日誌の
記念すべき第40回が泣きますので、先日Facebook上のお友だちの一人が
「いいね」と紹介してくれた記事をお届けします。
題して「アクティブな学習活動とは何か」。

理科系の大学生を対象にアンケート調査をした結果を
「消極的・受身的」な学習活動と、より積極的でアクティブな学習活動に
分類して対比したものです(原文では表になっていました)。

なるほどな、と思いました。日本の大学生は学習時間が不足している、
勉強しないということが問題になっていますが、同じ時間をかけるのであれば、
より効果が上がる勉強の仕方も伝授したいものですね。

(ヒゲ講師記す)

学生がアンケートに回答した「受身的行動」と「アクティブな行動」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■Cognitively passive learning behaviors
■認知的に受身的な学習行動
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
I previewed the reading before class.クラスの前に説明文に目を通した
I came to class.クラスに出席した
I read the assigned text.指定された教科書を読んだ
I reviewed my class notes.クラスでとったノートを復習した
I rewrote my notes.ノートの内容をもう一度書き出した
I made index cards.単語帳(目次カード)をつくった
I highlighted the text.テキストの重要事項をマーカーで塗った
I looked up information.情報を調べた
I asked a classmate or tutor to explain the material to me.
同級生かチューターに教材について説明してくれるようにお願いした

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■Cognitively active learning behaviors
■認知的にアクティブな学習行動
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
I asked myself:“How does it work?”and“Why does it work this way?”
「どうなっているの」「なぜそうなっているの」と自問した
I drew my own flowcharts or diagrams.
自分なりのフローチャートや図を描いてみた
I broke down complex processes step-by-step.
複雑な手順をステップごとに分けてみた
I wrote my own study questions.
自分なりの問いを書いてみた
I reorganized the class information.
クラスで得た情報をもう一度組み立てなおした
I compared and contrasted.
比較して対照させてみた
I fit all the facts into a bigger picture.
全ての情報をより大きな観点でならべてみた
I tried to figure out the answer before looking it up.
答えを調べる前にどんな答えになるかを考えた
I closed my notes and tested how much I remembered.
ノートは見ずにどれだけ覚えているかをテストした
I asked myself:
“How are individual steps connected?”and“Why are they connected?”
「各ステップがどういう関係で結ばれているのか」
「結ばれている理由は何か」を自問した
I drew and labeled diagrams from memory and figured out missing pieces.
記憶をもとに図示して名称を記入して、何が欠けているかを確かめた
I asked myself:
“How does this impact my life?”and“What does it tell me about my body?”
「このことが自分の人生にどう影響するか」
「自分の身体について何を教えてくれているか」を自問した
I used Bloom’s taxonomy to write my own study questions
自分なりの問い書くときに、ブルームの分類枠を使った
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出典:Stanger-Hall, K. F. (2012). Multiple-choice exams:
An obstacle for higher-level thinking in introductory science classes.
CBE Life Science Education, 11(3), 294-306 [doi: 10.1187/cbe.11-11-0100]
http://www.lifescied.org/content/11/3/294.full.pdf+html
(注:ヒゲ講師訳:訳がいい加減なので、原文も併記しました)


IDマガジン購読

現在 677 名の方がIDマガジンを購読中です。 定期購読ご希望の方はメールアドレスを登録してください。


登録後、確認メールが届かない場合「迷惑メール」となっている可能性があります。「id_magazineあっとml.gsis.kumamoto-u.ac.jp」と「idportalあっとml.gsis.kumamoto-u.ac.jp」を迷惑メールから除外して再度登録ください。←「あっと」は「@」に置換え。

おすすめ情報

教授システム学専攻の公開科目でIDの基礎を学習できます。おすすめ科目は以下です。
・基盤的教育論
・eラーニング概論