トップIDマガジンバックナンバー > 第56号

idマガジンロゴ

IDマガジン第56号 (2015/2/16発行)


[056-04]【報告】まなばナイト 第20回記念 開催(02/21土) & 第18・19回実施報告

まなばナイトは、熊本大学大学院 教授システム学専攻(以下GSIS)の同窓会一同で開催する「まなばナイト」は、eラーニングの今と未来を、アカデミックな見地も交えながら一方通行の講演だけでなく、ドリンクとおつまみをつつきながら、参加者皆でワイワイ考える参加型ワークショップです。

●第18回まなばナイトin関西 実施報告
 第18回まなばナイトは『学習意欲の問題を解決する試み:インストラクショナルデザインからのアプローチ方法』をテーマに平成26年12月7日(日)、京都大学吉田キャンパス百周年時計台記念館にて開催しました。
今回は、「受講者のやる気をどうしたら引き出せるのか?」、「すぐにあきらめてしまう学生が多いのはなぜだろう?」など、誰かに教えた経験がある人なら誰しも一度は直面するテーマ『学習意欲』に関して、インストラクショナルデザイン(ID)の視点から解決しようという試みを行いました。

 はじめに、平岡先生から「えぇラーニング」とは何か?をIDの「効果」、「効率」、「魅力」の観点で説明をされたあと、新ネタ(?)である「師匠とお弟子さん」の小話を披露。学習意欲を高めるためのフレームであるARCSモデルを、面白おかしく解説していただきました。
 続いて、まなばナイト企画委員会メンバーによるワークショップです。
 事前課題で既に学習者の学習意欲を分析したうえで、本番では、ARCSモデルヒント集を見ながら、参加された皆さんが普段の授業や研修で困っていることをARCSでそれぞれ分類し、解決する対象(学校、クラス、グループ、個人)を絞り込んだうえで、グループ共有をしました。
 その後、困っていることや解決したい対象が似ている人同士でペアを作り、解決方法について話し合いをしました。話は休憩時間中も止むことなく盛り上がっていましたが、時間いっぱいとなって質疑応答の時間に移り、会場から出された質問を企画委員メンバーが回答しました。このあと、最後は鈴木先生から全体講評と、教育担当者が抱える共通した悩みへの解決策を一言でズバリとお答えいただきました。
 今回初めての関西開催は、関西以外のメンバー、先生方の多大なサポートをいただきながら無事に終えることができました。参加された皆さまが活発な議論をされているのを見ていて、関西でのまなばナイト開催の大きな手ごたえを得ることができました。
今後も引き続き、まなばナイトin関西を開催していきたいと思います。

 第18回レポート詳細はこちら: http://www.manabanight.com/info/manabanight18report

●第19回まなばナイト 実施報告
 第19回まなばナイトは「ID(インストラクショナルデザイン)でどうやって飯を食うのか?」と題しまして、GSIS科目の教育ビジネス経営論を担当する柴田喜幸先生をコーディネーターに3名の修了生から事例を発表いただきました。

「教育ビジネス経営論」のコピーの一つは『「お金の話はやめよう」はやめよう。』というもの。とかく教育というと金儲けとは切り離されて考えられがちでしたが、企業活動の現場はもちろん、変わりゆく社会の中にあって、学校という場においても重要な点である認識を持つ必要があります。
そして、組織としてはもちろん、職業人としての我々自身もまた、避けては通れないテーマの一つではないでしょうか。
そんな今回のテーマ、冒頭から専攻長の厳しめの一声から始まり、修了の時期も職種業界も異なる3人が事例を発表くださいました。

ケース1:仲道さん(2期生/博士後期課程に在籍)
 職員から教員へとキャリアチェンジ。精力的に教育現場の改革に動いておられます。
ケース2:石井さん(5期生)
 自ら行動し、それが職務の変化を呼び起こす。3年間で100の資格を取ったという恐るべき行動力。
ケース3:杉木さん(7期生/博士後期課程に在籍)
 研修医の事前学習や他病院への公開など、ICTを活用した研修の効率化を通してパフォーマンス支援を広げています。

 休憩を挟み、質疑に入ると「教育の専門である先生方との向き合い方について」や「ICTをどのように研修へ組み入れていったのか」といった質問に複数の参加者とスピーカーとの間でディスカッションがなされました。
 最後に鈴木専攻長からは、「(専攻は)くいっぷちを紹介する設計でもないし、IDだけで食えるかというと、まぁまだ難しい。専攻の20周年には景色が変わっているかな。」という、あたたかくも厳しい いや 厳しくもあたたかい締めの言葉で終わりました。

 第19回レポート詳細はこちら: http://www.manabanight.com/info/manabanight19report

●次回 第20回記念 まなばナイト開催のお知らせ
 記念すべき今回のテーマは「遠隔非同期型eラーニングでどこまでできるか?」です。

 eラーニングの種類はいろいろありますが、一つの分類としてはリアルタイムの「ライブ(同期型)」か、時間を選ばない「オンデマンド(非同期型)」か、という分類があります。この2つは同じeラーニングではありながら学習体験はやはり異なるもので、eラーニングの設計者としては、それぞれの特徴をしっかり把握しておく必要があるでしょう。そこで今回は、この同期型・非同期型を実際に体感していただきながら、非同期型で何がどこまでできるのか、そして何ができないのか、さらにできないことなどもしかしてない?のか、を実際に体感しながら皆で考えを深めるくワークショップを開催します。

今回はいつもに増して「参加型」にこだわります!

その1:「参加登録した瞬間」からワークショップが始まります。
 参加登録後のメールから「遠隔非同期型eラーニング」を体験してから、ワークショップに来て頂き「遠隔非同期型の可能性と限界」について討論します。

その2:当日、登壇スピーカーは会場に現れません!
 みなさんに「遠隔同期型eラーニング」も体験いただくために京都から遠隔で登壇します。さらに、京都以外の多拠点からの中継ディスカッションも計画中です。

みなさまの「ご参加」をお待ちしております!
→→参加登録はこちらから:http://www.manabanight.com/

スピーカー:高橋 暁子・喜多 敏博
会場ファシリテータ:甲斐 晶子

日時:平成27年2月21日(土)16:00会場 17:00開始~19:30(予定)
会場:富士通ラーニングメディア「CO☆PIT」 品川インターシティB棟10階

(まなばナイト実行委員 加地正典)


IDマガジン購読

現在 666 名の方がIDマガジンを購読中です。 定期購読ご希望の方はメールアドレスを登録してください。


登録後、確認メールが届かない場合「迷惑メール」となっている可能性があります。「id_magazineあっとml.gsis.kumamoto-u.ac.jp」と「idportalあっとml.gsis.kumamoto-u.ac.jp」を迷惑メールから除外して再度登録ください。←「あっと」は「@」に置換え。

おすすめ情報

教授システム学専攻の公開科目でIDの基礎を学習できます。おすすめ科目は以下です。
・基盤的教育論
・eラーニング概論