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IDマガジン第67号 (2017/6/12発行)


[067-04]【報告】教授システム学研究センター(RCiS)設立記念セミナー

2017年4月8日、東京都田町のキャンパス・イノベーションセンター東京にて、「熊本大学教授システム学研究センターの設立記念セミナー」が開催されました。
まず、原田信志熊本大学学長から、『大学院社会文化科学研究科教授システム学専攻』『eラーニング推進機構』『大学教育センター』を発展的改組し、『熊本大学教授システム学研究センター(Research Center for Instructional Systems; 以下RCiS)』を設立したことが説明されました。
続いて鈴木克明センター長によって、センターのホームページが初公開されました(http://www.rcis.kumamoto-u.ac.jp/)。センターは3つの研究部門(インストラクショナルデザイン研究部門、学習支援情報システム研究部門、地域連携システム研究部門)と、それを支える事業部門としてのeラーニング推進室で構成されることなどが紹介されました。また、連携研究員や共同研究を行う企業の発表もありました(詳しくはホームページをご参照ください)。ちなみに、略称の「RCiS」は「あーるしす」と読むそうです。
その後は、センター所属の各教員が抱負を述べる(吠える!)時間へ突入しました。どの先生も、時間を忘れて(?)熱く抱負を語られました。以下は、私が印象に残った部分を紹介します。
■インストラクショナルデザイン研究部門
インストラクショナルデザイン研究部門の先生方は決意表明が印象的でした。鈴木克明先生は「教授システム学専攻の業務を2割、それ以外は研究に時間を使う!」と宣言されました。北村士朗先生は、楽天イーグルスの嶋選手の言葉を使って「見せましょう、IDの底力を!」と宣言されました。合田美子先生は「(今まではちょっと萎縮していたが)これからは私が引っ張っていきます!」と宣言されました。平岡斉士先生は回し車に乗るハムスターの映像をメタファーに、「自ら学ぶ学習者を育てます!」というような宣言をされた・・・と思います。
■学習支援情報システム研究部門
学習支援情報システム研究部門の先生方は、これまで行われた開発研究のご紹介がメインでした。喜多敏博先生は、「二次元クリッカー」で会場を盛り上げてくださいました。二次元クリッカーでは、「研究内容がよくわかった/わからなかった」「一緒にできそう/できなさそう」の二軸が示され、参加者がスマートフォンで自身の気持ちをポイントしました。続いて、松葉龍一先生、中野裕司先生、戸田真志先生(代理で喜多先生)、久保田真一郎がご自身の研究についてご紹介され、途中で「二次元クリッカー」で会場の反応が示されました。
■地域連携システム研究部門
都竹茂樹先生は、これまで開催されたインストラクショナルデザインの公開講座や、保健健康プログラムの書籍等のご紹介をされました。また、江川良裕先生は、ご自身の授業で行われているPBLのご紹介などをされました。教授システム学専攻はフルオンラインの大学院ですが、地域連携システム研究部門の先生方は学習者と対面で行っている実践が多いのが特徴ではないかと思いました。
最後に、来賓の先生方から激励のお言葉がありました。
仲林清氏(千葉工業大学教授 /NPO法人日本eラーニングコンソシアム副会長/教育システム情報学会会長/本学客員教授)からは、RCiSは「産業界」「教育機関」「学界」の3つの世界の交わる部分が対象領域であり、これまでのGSIS以上に研究や実践成果を示してほしいという期待が述べられました。
寺田佳子氏(株式会社ジェイ・キャスト執行委員/NPO法人日本eラーニングコンソシアム理事/本学非常勤講師)は、海外の企業などへ行くとは新しい取り組みが歓迎されるが、日本ではまず成功事例を持ってこいと言われがちであると述べられ、RCiSの新たなチャレンジに大きな期待をされていると話されました。
大森不二雄氏(東北大学高度教養教育・学生支援機構教授/東北大学大学教育支援センター教授/本学客員教授)からは、RCiSにおける高等教育を対象とした研究への期待が述べられ、大学教育イノベーション日本など、東北大学大学教育支援センターの様々な取り組みのご紹介がありました。
以上、予定時間を少々オーバーしながら、熱いメッセージが発せられたセミナーでした。
日本の教育工学の分野では「教授システム学、インストラクショナルデザインなら熊本大学」というイメージがだいぶ浸透していると思うのですが、「世界的研究拠点」と呼ばれるよう、今後の発展に期待したいです。私自身も、RCiSと一緒にどんな研究ができるだろうとわくわくしています。
(教授システム学専攻修士2期生/博士後期課程2期生 高橋暁子)


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