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IDマガジン第71号 (2018/1/10発行)


[071-04] 第31回まなばナイトレポート『経験学習とインストラクショナルデザイン ~経験の内省・概念化を促進する授業の設計と実践~』

今回のテーマは
『経験学習とインストラクショナルデザイン ~経験の内省・概念化を促進する授業の設計と実践~』

千葉工業大学情報科学部教授の仲林先生をお迎えし、レクチャーとワークショップを実施しました。
仲林先生は教育システム情報学会を会長として率いておられ、熊本大学大学院教授システム学専攻では
「コンテンツ標準化論」を担当されています。
今回は、経験学習というキーワードに多方面から参加者も集まり、仲林先生の授業実践をひも解き
ながら、学び合っていきました。

「何かを持って帰ってください」との専攻長の挨拶のあと、開始早々ワークが入りました。

◆みなさんの経験からの最大の学びは
●それは学生時代?それは社会人になってから?
●その経験は、苦労・失敗・成功...?
●それによる教訓は?概念変化は起きた?

テーブルごとに振り返りを共有しながらのディスカッション。
すこしアタマがほぐれてきたところでレクチャー1が始まりました。

最初のパートは、問題解決を学習主題とした授業の設計と実践。大人数でディスカッションには
向かない、LMSが使えない等の制約があるなか、ビデオ視聴とレポートを、相互閲覧を挟んで
2回行う構成です。ここでは、授業外での活動も含めた既有経験を概念化したり、他者の考えを知り、
それと対比しながら自らの考えを深めることを狙っています。
2回のレポートと事後のアンケートを丁寧に分析された過程や得られた知見を説明いただきました。

二つ目のワークは、前半のレクチャーを受け、2種類のお題をグループごとに選んで取り組みました。
一つは自身の実践、もう一つは自分自身に焦点をあてるものでした。

ワークの後はテーブルごとに発表をし、意見を交換し合いました。2つのグループは、実践している
ことの中での分析、1つのグループは自身それぞれの分析で、ワークを行いました。

続いてのレクチャー2では、別の授業実践での、さらなる挑戦とその経過、成果を通しての実践者の
内省と概念化をありありと語ってくださいました。共通の授業設計を使いながら、「自己調整学習」
を学習主題とする授業の実践です。
参加者はもちろん鈴木専攻長もときおり身を乗り出して聞き入っておられました。

最後に、仲林先生ご自身の、研究への取り組みや論文執筆にあたっての大変貴重な体験とその振り
返りを披露いただきました。多くの参加者が、アンケートでも大変参考になった、勇気づけられた」
「やる気が盛り返してきた」と好評価でした。

2つのレクチャーで紹介された取り組みの中で、よく学習が深まっている学生の感想には記述にも
具体性があることなどの話を聞き、普段アンケートなどになんとなく回答している自分をふと反省
したりもしました。

仲林先生、参加のみなさま、ありがとうございました。写真入りのレポートはまなばナイトの
サイトをご覧ください。
http://www.manabanight.com/info/manabanight31report

次回は、2018年2月24日(土)東京にて開催いたします。
http://www.manabanight.com/event/manabanight32

<参考文献>
・仲林清 (2015) 組織における問題解決を主題とするビデオとオンラインレポートを活用した授業実践.教育システム情報学会誌, 32(2), 171-185
・仲林 (2015) 問題解決を主題とするビデオとオンラインレポートを活用した授業の受講者レポート分析受講者の問題解決経験の観点から,教育システム情報学会研究報告,30(4), 17-24.
・仲林 (2017) 自己調整学習を主題とするビデオとオンラインレポートを活用した授業実践における学習者の意識調査,教育システム情報学会研究報告, 31(5),25-32.

(まなばナイト実行委員・熊本大学大学院教授システム学専攻同窓生 加地正典)


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