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論文(商業誌) [2010年度] に属する文献一覧 (3件)

  • リンク 鈴木克明(2011)「[寄稿]学びやすい環境を大学につくる: ラーニングコモンズとチューター承認制度<下>」教育学術新聞(教育学術オンライン)第2429号(1月26日)▼
      ハッシコミュニティカレッジ(TCC)のラーニングコモンズは、図書館と同じ建物の1部を改築してつくられていた。  1階は数学系の自習室で、180人収容可能な広々とした部屋にPCがある机とPCがない丸机が配置されていた。統計・代数・テクノロジーなどに色分けされたコーナーに資料や教科書が置かれていた。学生はPC上の利用者管理システムで何をしに来たかを登録し、そのままPCを使ったり、チューターや支援専門家に相談したりしていた。自習室の周囲には、PCが置かれた教室やグループワークや個別チュータリングに使う小部屋があり、図書館の「静粛ゾーン」につながっていた。2階は語学系の自習室で1階と同様な配置であった。2階からつながる図書館には論文執筆の支援コーナーがあり、予約制で1回30分の個別指導が受けられる。その奥には図書館のレファレンスデスクがあり、両方を往復できるように配置されていた。  ラーニングコモンズは、「図書館機能、情報技術、その他のアカデミックサポートサービスを統合したもの」とマクマランによるOECD報告書(2008)では定義されている。次の9つの構成要素があるという。①コンピュータ・ワークステーション・クラスタ、②サービスデスク、③協同学習スペース、④プレゼンテーション支援センター、⑤FDのためのインストラクショナル・テクノロジーセンター、⑥電子教室、⑦ライティングセンターなどのアカデミックサポート部門、⑧ミーティング、セミナー、パーティ、プログラム、文化活動向けのスペース、⑨カフェおよびラウンジエリア。TCCのラーニングコモンズには全部揃っていた。  川西(2010)によれば、ラーニングコモンズの特徴的概念の三本柱は、①図書館メディアを活用した自律的な学習の支援、②情報リテラシー教育とアカデミックスキルの育成、③協同的な学びの促進、だという。なるほど、よく考えられている施設だ、と思った。  授業以外の学習環境を構築するために学生から徴収する学費を使ってもいいのだ。この考え方を持てたのがブレークスルーだったと副学長が語ってくれた。ラーニングコモンズの構想は2年間かけて担当部局が練りに練った案を大学当局がゴーサインを出したことで実現した。年間1億円規模の運転資金を投じているが、これはすべて学生を支援するものであり、多様なニーズを持つ学生の授業外の学習を支える重要な柱であると位置づけられている。学習支援専門スタッフを配置し、それを束ねるコーディネータを1階と2階に1人ずつ置き、関係部局との調整を図っている。一方、教員がラーニングコモンズに足を向けて、そこでのオフィスアワーやチュータリングを積極的に行うように支援する措置も抜かりない(教員のノルマの一部に充てるなど)。ラーニングコモンズで提供している支援を知り、また学生が単に怠け癖があるのではなくどこでつまずいているかに触れる機会を持つことで、教員の授業づくりにも良い影響を与えているという。これは立派なFD活動になっていると実感した。
  • リンク 鈴木克明(2011)「[寄稿]学びやすい環境を大学につくる: ラーニングコモンズとチューター承認制度<上>」教育学術新聞(教育学術オンライン)第2428号(1月19日)▼
     学生支援の動向として、アメリカの大学ではラーニングコモンズ、アカデミックセンターの設置の動きが加速している。アメリカの大学学習センター学会全国大会で2007年度に優秀センターとして同学会から表彰されたデイトナ州立大学とタラハッシコミュニティカレッジを視察した鈴木克明熊本大学大学院教授システム学専攻長に寄稿して頂いた。
  • リンク 鈴木克明(2011) 「[新春企画]インストラクショナルデザイン: FD担当者のID的基礎とは何か」教育学術新聞(教育学術オンライン)第2426号(1月1日)▼
     インストラクショナル・デザイン(ID)とは、教育の効果と効率と魅力を高めるためのシステム的なアプローチに関する方法論であり、欧米を中心に、教育工学の研究として半世紀ほどの歴史がある。このたびは、IDにおける日本の第一人者である鈴木克明熊本大学大学院教授システム学専攻長・教授に、FD担当者(ファカルティディベロッパー)にとって必要なIDの基礎について寄稿して頂いた。なお、本稿は2009年12月19日に京都外国語大学で行われた日本教育工学会研究会(FDの組織化・大学の組織改革)での発表に基づいている。


おすすめ情報

教授システム学専攻の公開科目でIDの基礎を学習できます。おすすめ科目は以下です。
・基盤的教育論
・eラーニング概論

謝辞

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